自動作詞ソフトはまだまだ業界では発展途上らしく、現状既存ソフトではどうしてもカオスな歌詞になりがちです。
このソフトも、作者コメントによるとどうやらジョークソフトのつもりで作ったらしいが、辞書を育てればかなり使えるものに化けそうな予感が個人的にはしている。
残念なのは、単語の種類が少ない・自分で増やせないこと。そして、あてはめる単語の文字数を選べないこと。

たとえば、自動作曲ソフトには、２種類のアプローチがあります。
複数のフレーズパターンを作っておいて、それをランダムに組み合わせる方法。
そして、完全ランダムに音をひとつずつ積み重ねていく方法です。
自動作詞ソフトにも同じように２種類のアプローチがあるように思えます。
この驚異の自動作詞ミーハー編は、前者。
あらかじめ用意された枠組みと単語を組み合わせる。
だから、辞書しだいでは、良いものを作れるように誘導もできる。
ただし、辞書バリエーションが豊富でなければ、複数回の使用には耐えない。
そこも自動作曲の前者と同じ。


驚異の自動作詞ミーハー編のコツみたいなもの
とにかく辞書を育てる。ただバリエーションを増やすことを考えて単語数をやみくもに増やすのではなく、自分が作りたい歌詞の傾向に合ったイメージの語のみを残して、イメージに合わないものは消すといった思い切りもときには必要。
バリエーションの少ない自動作詞・小規模な文章自動生成の類は全てこのソフトの辞書に組み込んでしまえ。


驚異の自動作詞ミーハー編で生成した歌詞サンプル
瞬間の秘密なんて忘れたい
でも　あいつのキャンドルが忘れられない

嫌っているあたしは　究極の歌のよう
泣いていても　くちびるは信じてくれない

欲しがっているあたしは　薄っぺらな瞳のよう
泣いていても　夏の鉄槌は振り払ってくれない
なのに　空を抱いている